免疫をあげよう
公開日:2017/04/20 (木)
平沢 美奈子
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腸内の微生物について書かれた『あなたの体は9割が細胞』の本の事を、以前、メルマガのメールレッスンでご紹介したことがありました。この本は、微生物を視点に、体の症状や仕組みが書かれているので、今まで考えていた事と違う世界観が広がったように思います。体の九割が細菌から出来ていて細菌レベルで体内のシステムや世の中の環境を考えてみる機会も大切でないかなと思います。抗菌や除菌、抗生剤などの薬に対しても一旦立ち止まり考える事が出来るのかもしれないです。
人間は、日々微生物に囲まれている中にいて、腸内の微生物や病気、免疫のシステムなど全てに微生物の関係があるといわれています。
例えば、以前にNHKのドキュメンタリーにも出ていたのが、太っている人の腸内には太りやすい腸内微生物が多くて、痩せている人の腸内には太らない腸内微生物が多く生息していると出ていました。
そのほか、自閉症や過敏性腸症候群をはじめとした戦後の高度成長時代に急増した様々な病気は腸内微生物の関係であるとか、食生活や生活習慣に繋がるもさえもほぼ微生物が関係しているという事なのです。
最近の生活スタイルをみても、自然や土壌から隔離されて、どこもかしこも除菌・殺菌されているので普通の生活の中で必要とする細菌を体内に取り込むことが少なくなってきました。
実は腸内に外部から細菌が入ってこないと、腸内に住む細菌のバランスが崩れ免疫力が低下してしまいます。除菌、抗菌の怖さはこういったところにもあるのです。
最近注目されているLPS=「リポポリサッカライド」。この「LPS」とはリポ多糖体のことで、グラム陰性菌の細胞壁に、多く含まれています。
っと言われてもピンとこないかと思いますが、土壌中で育った食材などには、このLPSが多く含まれているんです。以前は、こんなに除菌や抗菌もせず常に菌に触れる環境にいたので、自然とLPSを摂取することが出来ていました。でも残念なことに最近では全てに除菌や殺菌などをしているので、自然と身体に入っていたLPSを摂取が難しくなってきています。
では、LPSを体内に入れるとどうなるのか?
腸内の粘膜から免疫細胞に働きかけて、免疫力が上がりますし、バクテリアの外壁をつくる成分です。免疫機能のマクロファージはこのLPSが体内に入ると外敵が浸入してきたと感じ、LPSを食べて活性化していきます。
マクロファージにLPSが働きかけ、免疫が上がって、その結果、インフルエンザの予防につながったり、また、ガン化した細胞もきちんと処理してくれるのでガンの予防にもなると言われています。空気中にもLPSはあり、それを皮膚が触れることで、免疫力を上げることもできるそうです。
ただ、空気中にも、LPSはあるといっても、土壌がある所でないとほとんどいないそうなので、なるべく自然の中に触れる事をオススメします。LPSによって免疫機能が上がると、例えば肌荒れ改善効果、アルツハイマー病予防、ガンの予防などにつながる事が考えられています。
なるべく、土の触れ野菜なら皮ごと頂くようにしてLPSを取り入れ意識持つことも大切ですね。これから新緑の綺麗な季節。裸足になって土や草の感触を感じるなど自然に慣れ親しんで心身ともにバランスを保つようにしていくのがいいですね。
最終更新日:2018.05.15
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