嗅覚を大切に

公開日:2016/06/22 (水)

平沢 美奈子

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五感の中の嗅覚のお話。嗅覚がどんな役割をしているのかはわかりますよね?匂いを嗅ぐ。匂いにはもう一つ、嗅いで良しとしない方の臭いもありますからね。

人間の嗅覚の役割は、

  • 危険予知・・・生命に危険を及ぼすものを探知。これは毒となるものには反応しないと危険ですからね。
  • 食料検知・・・腐敗・口にした過去の記憶の確認。臭っているものは臭いでわかりますよね。あと、食中毒など食あたりの記憶がある人は、その食べ物の臭いを嗅ぐだけで体調が悪くなったりします。これも身を守るため。
  • 異性探知・・・体臭で確認。体臭にも受け入れられるものと、拒絶する臭いもあります。

もともと嗅覚とは、人間の精神を大きく司る感覚で化学感覚とも呼ばれています。特定の化学物質のみに反応する機能を持つものです。
そして、嗅覚は人間にとって大切な五感の一つ。鼻がつまって匂いがわからない時ほど辛いものはないですよね。

その嗅覚がたくさんの科学的な匂いで侵されているのをご存知ですか?

あなたは、どんな匂いをいい匂いと感じ、どんな臭いを臭いと感じていますか?
最近、化学物質過敏症で悩む人が増えています。洗剤や柔軟剤、シャンプーやリンスなど日常の使うものに対して不快感を感じ、体調を壊してしまうという症状です。香りが強いものが多いですからまともな嗅覚を持つ方は気分が悪くなるのも当然だと思っています。匂いは明らかに化学物質ですし…
例えば、外でも香りがする人が直前に通ったら、その香りでその人が通った所がわかったり、子供は匂いを嗅ぐだけで誰の持ち物かわかったり…

それは、脳が匂いを認知する工程にあるようです。脳には、喜怒哀楽などの本能や感情をつかさどる「大脳辺縁系」と、思考や理性をコントロールする「大脳新皮質」という部分があります。前者の大脳辺縁系に海馬と呼ばれる記憶をつかさどる気官があって、あらゆる情報はいったん短期の記憶として海馬に保管されます。そして何度も思い出すような情報は海馬で長期の記憶に変換されるのです。まるでコンピュータのようですよね。

 

実は五感の中で嗅覚だけが、この海馬に直接情報を送ることができます。嗅覚以外の五感による情報はいったん大脳新皮質を通って海馬に運ばれますが、嗅覚の情報は大脳新皮質を通りません。そのため、匂いを嗅いだらその匂いに関係するものがすぐに思い出されるのです。
例えば、大好きな人が好んでつけていた香水の匂いがしたらその人を思い出したり、海の磯の香りを嗅いで幼少の頃思い出が蘇ってきたり…色々香りにまつわるエピソードってでてきません?
ただ、忘れてならないのが匂いは化学物質であるということ。柔軟剤や消臭剤や洗剤等を選ぶ際に「香料」と書かれていますよね、これらは、天然のアロマやハーブのエキスを使うととても高価なものになってしまうため、化学的に合成した「香料」が使われています。
製品の成分表示には「香料」と書かれているだけなので、どのような物質であるのかは私たちには不明ですが、石油由来の物質を合成して様々な匂いを作り出します。
この化学的に合成された物質の匂いは、化学物質が脳に直接届き、吸入して肺に入り、体内に入っているという事になります。

実は、良い匂いと感じて使っている消臭剤や芳香剤、柔軟剤などが化学物質過敏症の原因になっているのではという報告も出ています。

特に、香りが脳へダイレクトに届くとなると赤ちゃんや小さなお子さんがいらっしゃるところは気をつけてもらいたいと思います。
小さくて身体の機能はまだ未熟で未発達。その中に化学的につくられた匂いは刺激が強すぎます。

本来危険から身を守るべき嗅覚が、人間が作り出した人工のものにより狂わされ、本来の役目を果たさないことがないようにしていきたいものです。

最終更新日:2018.05.15

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flame

四女一男の母でありながら関西、特に奈良を中心にホリスティックの普及に
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