抗菌を選ぶことへのリスク

公開日:2017/03/31 (金)

平沢 美奈子

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桜の開花予想も出されていますが、今年は例年よりも開花が遅れているようですね。そういえば、家の前の桜並木もまだまだツボミの状態でまだまだ咲きそうな状態でなかったです。

 
春は昼間と夜の気温差が年間で一番大きい今の季節。意外にも体調を崩しやすい時でもあるのです。例えば小さな子供に多いヒトメタニューモウイルス感染症やロタウィルスなどのウィルス系のものは、この時期増加の傾向にあるようです。そういえば、我が家も軽い胃腸炎にかかる子もおりました。そういう時に強化しようとするのが手洗いやうがいなどの予防。

 
その手洗いの時にはどんな石鹸を使われていますか?

 


 

抗菌効果がうたわれている石鹸を使っているご家庭も多いでしょう。アメリカのミネソタ州ではトリクロサンやトリクロカルバンなどを含む19種類の薬品を使用した抗菌石鹸などの販売が今年の1月から禁止されています。

 
トリクロサンは、衛生用品によく使われている抗菌成分で、雑菌の繁殖を抑え、一般的な細菌は勿論、ブドウ球菌やグラム陽性菌に対してもかなりの殺菌力を持つ化学物質になります。これらの抗菌成分を含む石鹸は、実は多くのご家庭の定番になっていて、こういった抗菌効果の高い石鹸を使う事で衛生的な生活を保てている、もしくは、病気がうつる心配がなくなると思っています。
  
一過性で考えると、たしかに滅菌するので効果はあるかもしれません。でも、これらの抗菌効果の石鹸を長い間使う事による弊害も実は怖いのです。

 

 
抗菌効果のある石鹸を使う事の一番の問題点は、健康を害する細菌だけではなく実は、害は全くなく普通に存在する雑菌までもを死滅させてしまっているのです。

 

 
赤ちゃんや子供の免疫システムは母親から受け継ぐ他に、その成長段階で生活する環境は、全く無菌にするのではなく、むしろ多くの雑菌に囲まれ、その雑菌にさらされる事で子供達は自分の体の中に様々な抗体を作る能力を身に着けていきます。それを繰り返し経験することで免疫システムが強化されていくものなのです。

   

雑菌をどんどん無くして衛生的な環境の中に身を置いていると病原菌から私達を守ってくれる強い免疫力が育ちません。つまり、有害な細菌から私達の体を守るはずの抗菌効果のある石鹸が実は細菌感染のリスクを高めてしまっている結果になりかねないのです。

 

 
更に、トリクロサンを含む抗菌石鹸を毎日の手洗いから入浴まで日常的に使う事で私達はトリクロサンを含む多くの排水を流しています。

 そうすると、 このトリクロサンは水の浄水プラントで除外する事は出来ず、河川や湖沼に流され自然の生態系を破壊する危険が指摘されています。アメリカのミネソタ州でトリクロサンを含む抗菌石鹸の販売が中止される理由の一つにこの環境問題が含まれているのです。

 

しかも、今では抗生物質の乱用により、耐性菌の発生が大きな問題になってきています。でも、私達はスーパーなどで簡単に買う事が出来る抗菌効果石鹸にも同じようなリスクがある事をホリスティックの考え方持ち自然療法寄りのドクターの方々も指摘しています。

 
できれば、普段の生活の中ではトリクロサンを含む抗菌石鹸の日々のルーティンとなる使用は避けて、お肌にも優しい石鹸を使うようにして欲しいです。そうする事で私達の免疫システムが正常に働いてくれます。

 

  日本でもアメリカの動きを受けてメジャーな薬用石鹸とうたわれていた 固形石鹸の成分をトリクロカルバンからサリチル酸という成分に切り替えられています。また、成分表を見てみてくださいね。抗菌効果の石鹸の問題をうけ、滅菌生活を推奨することでのメリットとデメリットをフラットな立ち位置で今一度考えるべきだと思いました。


 

最終更新日:2017.03.31

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四女一男の母でありながら関西、特に奈良を中心にホリスティックの普及に
力を注いでいます。セミナーや美身求心イベントを通じ、より多くの方に自然なライフスタイル(食事・健康・美容)を意識するようにサポートを行っています。

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